ご挨拶

感謝、そして共創

1977年(昭和52年)に蒔かれた1粒の種子は、事務所の弁理士とスタッフと共に育てられ、 多数の顧客に支えられ、国内外の弁理士、弁護士等の専門家との交流を通し、ゆっくりと、そして着実に ひとつひとつ大切な芽を吹き、緑の葉を年とともに繁らせ、少しずつ幹を太くしてきております。 ここまで木が茂ってきたのは、多くの人々との縁、様々な仕事との出会いにあるということを肝に銘じ、そして感謝しております。

 

1977年の創立以来、大まかに10年間毎の長期計画を練り、第一期は国内の業務の確立に邁進し、 第二期は国際的業務を充実させ、第三期は訴訟・ライセンス等の権利行使へ展開して参りました。 これからは、知財マネジメントも含めた、真に役に立つ総合的ワールドクラスの知財サービスを目指します。 そのためには、常日頃の持続的研鏡を事務所全体として行います。

 

我々は、知財活動を本人になりきって実行する代理人、知財アドバイスを本人になりきって行う専門家として業務を遂行することが正に我々の依ってたつところであると思って行動します。これまでの感謝の気持ちを業務に織り込んで、顧客と一体となって共創を目指します。

共創とは、佐々木正博士の提唱されている共創の哲学【登録商標】であり、
「他人のことを考えて自己主張を行う」(利他)
「同じ立場に立って話すとき相手を信頼したか」(信頼)
「相手の特長をよく理解しているか」(理解)
「相手に感謝の気持ちをもっているか」(感謝)
「相手と一心同体で取り組む覚悟はあるか」(一心同体)
の5つの法則から成っています。この共創の考えを業務の柱にします。

20180711ご挨拶


顧客のことを考え、顧客と一心同体になっての創造活動、その成果物を知財として保護するための権利化、そして権利の維持と活用という知財の総合的サービスにコミットしていきます。

〔佐々木正博士 2018年1月31日 102歳で逝去〕シャープ元副社長であり、小生が島根県のしまね産業活性化戦略会議において出会い、私淑、尊敬をしております日本を代表する技術者であり、IEEEの名誉会員でした。100歳(1915年生まれ)を超えてなお、先端技術の第一線で活躍されていました。このような共創の哲学を具体化し、皆様に育てられてきた樹にいっぱい花を咲かせ、太い幹をもつ 知財の大樹を目指します。

 

我々の理念

相手を理解しよう

我々の仕事の原点は、顧客が何を考えているのか、発明は何なのかを十分に理解するところからはじまる。さらに、特許庁の審査官に発明を理解してもらい、権利化後も権利行使にあたって交渉相手側の考え方を理解し、訴訟にあたっては、相手側当事者の考え方を理解し、そしてはじめて的確な仕事を行うことができる。国際的な仕事にあたっては、相手との文化的差異を十分に知った上で相手の考え方を理解し、相手に分かってもらえるように説明を行う。身近な日常の仕事においても、自分一人で仕事をやっているのではなく、必ず何人かの者との係わりをもっているのであって、特に仕事の川下側の立場の者を理解してはじめて上流側での仕事が生きてくる。常に相手を理解していこう。

情報ギャップを磨こう

我々が顧客から期待されることは決して下請け仕事ではない。専門家として、顧客にないものを期待されている。技術の理解、法律の理解、日常ルーチンワークのノウハウ、外国実務の知識、各国の特許事務所とのコネクション、訴訟やライセンス交渉の経験など、常に仮想最上位レベルの顧客よりプラスのギャップを持とう。負のギャップでは専門家として何の価値もない。

刻意

刻意、つまり心をくだくことである。顧客あっての我々であるから、誠心誠意、良い仕事を迅速に処理しよう。つまり、刻意とは、高品質、高速度のサービスを顧客に提供することである。

仕事を楽しもう

仕事場は戦場である。きつい仕事である。だからこそ楽しもう。余裕をもてるよう互いに努力、啓発しあいながら、高品質、高速度サービスの実現を目指そう。専門家として無駄(redundancy)をもつ余裕が大事である。徒労は単に消耗にすぎない。

キープ・ヤング

昨日を忘れ、明日を考えよう。現状にぬくぬくとすることなく、現状を打破する改革をいつも意識しよう。過去を振り返らず、過去をばねにして未来を見つめることを怠ったとき、事務所はヤングではなくなる。